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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
report on J-village and Tomioka-machi 8 years after Great East Japan earthquake by Ms. Asami Miura
 きょうの『ゴジてれChu!』では、水卜アナの福島県の思い出の場所の一つ、Jヴィレッジを訪れた様子をご紹介しました。

 水卜アナはロケ初日、『スッキリ』の放送後にJR常磐線に乗っていわき駅にやってきました。水卜アナと私は、同じ千葉県出身。私の母の実家が水卜アナの出身地に近い事や、二人とも大学で英米文学を専攻していた事もあって、ロケ車の中で話に花が咲きました(私、アナウンサーなのに人見知りなので、水卜アナの明るさと、幾つかの共通項があった事に助けられました)。
 水卜アナは震災の前年、2010年に日本テレビに入社しました。新人アナが必ず経験する事の一つが、小学生年代のサッカーの全国大会のリポーターだそうで、予選リーグ会場となった福島県のJヴィレッジを訪れ、一斉に行われている予選のピッチをあちこち走り回って取材したそうです。当時、客席のない天然芝のピッチが10面あり、取材をするにはそのピッチを行き来しないとなりません。これが広くて結構大変なのです。そんな思い出の場所、Jヴィレッジ内に入るのは、アナウンサー1年生の時以来8年ぶりだそうです。
 因みにJヴィレッジとは、今からさかのぼる事22年前の1997年に完成した、日本代表の合宿等にも使えるサッカーのナショナルトレーニングセンターです。宿泊施設も備えられ、ピッチと部屋との行き来も近くて容易で、サッカーに専念できる施設として作られました。またそれを機に、サッカーで国内や世界に通用する選手を中学高校の6年間を通じて育成するJFAアカデミー福島が開校。Jヴィレッジ内で練習や寝食をともにし、周辺の町の中学・高校に通う優秀な選手が、全国から集まるようになりました。
水卜アナ、思い出の場所「Jヴィレッジ」に戻ってきた!
水卜アナ、思い出の場所「Jヴィレッジ」に戻ってきた!
 Jヴィレッジに向かうロケ車の中で水卜アナにインタビューをしました。ディレクターの演出で、震災前と震災後のJヴィレッジを映像で見てもらう事にしていたのですが、私がその映像を流すDVDプレーヤーの再生の仕方が分からず、スタッフに「どこ押すの?」と尋ねるシーンがあったのです(カットされていましたが)。その時の水卜アナのツッコミの速い事。「先輩!」「(再生ボタンのところ)日本語で書いてあるじゃないですか!」…これでロケの場が温まった事は言うまでもありません(汗)。

 いやぁ、水卜アナのリポートはご一緒していて面白かったですね。カメラマンが全国高校サッカー選手権大会に福島県代表チームのキャプテンとして出場した人だと知ると、水卜さん、芝が素晴らしい等としったかぶりをせず、Jヴィレッジの芝を見て「やはり良い芝なんですか?」とカメラが回っている最中にカメラマンに尋ねてみたり、スタジアムに行ったらベンチに座って監督のふりをして、誰もいないピッチに向かって「走れ!」と指示を出してみたり…。
Jヴィレッジスタジアムを訪れ、日テレのスタッフに写真撮影してもらう水卜アナ。
Jヴィレッジスタジアムを訪れ、日テレのスタッフに写真撮影してもらう水卜アナ。
 そして水卜アナの真骨頂は、やはり食リポです。Jヴィレッジ名物「マミーすいとん定食」をリポートするのですが、私が隣でさんざん煽ってハードルを上げる中、水卜アナは1分6秒の食リポをノンストップで見事にやってみせます。素晴らしい食リポが撮れて安心していたら、「先輩も」と逆に振られ、冷や汗をかきながら私も食リポをする破目に…。そんな私を見て水卜アナが「かわいい」と言ったのは、52歳のベテランが必死になって、水卜アナが遣わなかった表現を探してリポートしている姿をさしての事だったのでしょう。至近距離で水卜アナに見つめられながらですから、これほど緊張した食リポは、アナウンサー人生で5本の指に入ります。
パスを出すポーズで記念写真を撮る水卜アナ。
パスを出すポーズで記念写真を撮る水卜アナ。
 水卜アナの自由なリポートはまだまだ続きます。水卜アナが新人アナとして来た時にはなかった屋内のサッカー場では、たまたま置いてあるボールを見つけると私にパスをしてきます。息が上がってこれ以上走りたくなかった私は、水卜アナからの2回目のパスを受けると、ディフェンスラインの裏を突くような縦のスルーパスを出して、水卜アナにシュートまで任せてしまいました。たまったものでなかったのは、私に年齢が近いカメラマン(元全国高校サッカー選手権出場選手)。私がドリブルせずに縦パスを出した事に、「止まらずに走らせるのかよ!?」と思いながらボールを追ったそうです。ごめんなさい、カメラマンさん。試合には勝てても、年には勝てなかったようです。
 更にこの屋内のサッカー場ではドローンの講習が受けられるのですが、水卜アナはそのドローンに挑戦。上昇・前進・旋回まで初めての操作でやってみせ、その巧さと大胆さに、指導したJヴィレッジのスタッフから「ドローンの操縦に向いている」とのお墨付きを頂く「新たな才能」を発揮していました。

 ロケ当日の私は翌日の仕事の関係で、水卜アナとは1日目にお別れ(水卜アナは一泊して、翌日は『スッキリ』用の大熊町、『ゴジてれChu!』用の富岡町のロケに行きました)。帰り、富岡町からいわき市までロケ車で1時間強かかりました。原発で働く人たちの「帰宅ラッシュ」と重なったからです。作業員たちは毎日、朝晩1時間以上かけて原発と住まいを行き来して作業をしているのだと思うと、改めて頭が下がります。
 その後、高速バスでいわきから郡山へと一人戻ったのでありました。

 所謂「撮れ高」十二分で、きょう放送した映像は最終的に16分以上になりましたが、私のナレーションは1分程。殆ど水卜アナのインタビュー・リポート・会話で、ぐいぐい引っ張られていく特集コーナーとなりました。
 食リポもさる事ながら、水卜アナを素晴らしいと思ったのは、ロケ最後の感想でした。被災者によって状況も大変さも一人一人違う事に気付き、復興に向けて「それぞれの歩幅で進んでいる」と語ったのです。そこに目を向けてくれた事が、一県民として凄く嬉しかった。また福島県に来てくださいね。
ドローンを持つ水卜アナ。新たな才能を発揮した。
ドローンを持つ水卜アナ。新たな才能を発揮した。
 …って、今月もう1回水卜アナがやってくるのです!
 来週の土曜日23日、『中テレ祭り2019』で水卜アナのトークイベントが開かれます。時刻など詳細は中テレのウェブサイトに後日掲載される予定です。是非チェックして、水卜アナの生トークをお楽しみください。

 そしてJヴィレッジの全面再開が、4月20日に迫りました。JRの「Jヴィレッジ駅」が目の前に出来、もう木戸駅から20分も歩く必要はありません。Jヴィレッジは、便利になって完全復活します!
工事が進むJヴィレッジ駅(撮影は先月)。
工事が進むJヴィレッジ駅(撮影は先月)。
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