2019.04.03
Be absorbed in something you like.
大変遅くなりましたが、先月の中テレ祭りにお越し頂いた皆さん、また番組を見て頂いた皆さん、本当に有難う御座いました。今年は番組と祭り中のイベントの司会とで、中テレ屋に立つ時間が少なく、来場者の方と触れ合う機会が少なかったのが残念でした。ただ「ゆるゆる歌自慢選手権」では今年も5人のファイナリストの歌声に感動しました。eスポーツの中テレ選手権準決勝では、プロゲーマーのかつぴーやさんに、ウイニングイレブンど素人の私にも分かりやすい解説で助けて頂きました。そしてゲスト解説をして頂いた、サッカー元日本代表で、現在ベガルタ仙台クラブコーディネーターの平瀬智行さんは、鹿児島実業時代から一方的に存じ上げている方。まさかサッカー実況からほぼ引退状態の私が、平瀬さんとサッカー関連のイベントでお話が出来るとは嬉しい限り。「私の世代だと、鹿実のイメージですよね」等とイベント前にお話をしていると、平瀬さんから
「徳光さんって、『OH!バンデス』に時々出ていらっしゃいますよね」
との嬉しい言葉が!今は担当が石井アナに代わっておりますが、過去の印象が残っているのでしょう。『バンデス×Chu!』を見て頂いた事があるのは光栄でしたし、福島と宮城を週1で結んでいる番組の強さでもありますね。お陰で無茶ぶりをしても、笑顔でサッカーに置き換えて話を膨らませて下さいました。
そんな中テレ祭りを切っ掛けに、大切な事を再認識した話を少し。
中テレ祭りの数日前、イチロー選手が引退を表明した。記者会見で私が一番印象に残った言葉は、「子どもたちにメッセージを」という質問に対し、「(メッセージは)苦手」と言いながらも答えた次の言葉だった。
「野球だけでなくても良いんです、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かうことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので、色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います。」
私は中テレ祭りの2日目の番組の司会だった。ゲストの一組が、品川庄司のお二人。特に品川祐さんは、お笑いだけでなく映画監督としても有名だ。作品を全く観た事がないのも失礼とも思い、イチロー選手引退表明の翌日、ファンの選ぶ品川監督の映画作品のランキングをネットで見て、上位にあった『漫才ギャング』をレンタルして家で見た。
その内容はまさに、イチローさんの会見の印象に残った言葉をそのまま描いたような作品だった。夢中になるものがある人、夢中になるものを見つけられた人、夢中になるものがある人を応援する人、やめてみて初めて夢中になるものが何だったのか気付く人…。
今を時めく編集者、箕輪厚介さんも、その著書『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス刊)の中で「努力は夢中に勝てない」と述べている。「夢中の前ではどんな戦略もノウハウも無力だ」と。そう、夢中になれるものがある人は、とても強く、そして輝きを放つのだろう。私も大学時代にアナウンサーになりたいと夢を持ち、講義の時間以外はアルバイトよりも放送系のサークル活動に自分の時間の殆どを割いた。それで何か得する訳でもなんでもない。ただただ面白いから、好きだから、楽しいから、サークル活動に夢中だった。見返りの要らない時間だった。アナウンスが巧くなりたいと努力もしていたのだが、夢中だから何も苦にならなかった。今でもサークルのその年度の幹事長から年賀状が届くのだが、返事には必ず「アマチュアだから出来る事をやってください」と書くことにしている。私のアナウンスの仕事の原点は、大学時代のサークル活動であり、入社して暫くはその「貯金」で仕事が出来ていたと思う位だ。
夢中になれるものを見つける事は、人生にとってとても大事で幸せな事だと思う。
中テレ祭りを切っ掛けに、夢中になれるものがある事の素晴らしさが、イチローさんの言葉や映画『漫才ギャング』を通して再認識できたのが嬉しかった。
というのが、私の今年の中テレ祭りの思い出でした。
また中テレのイベント等でお会いできる日を、楽しみにしております。
「徳光さんって、『OH!バンデス』に時々出ていらっしゃいますよね」
との嬉しい言葉が!今は担当が石井アナに代わっておりますが、過去の印象が残っているのでしょう。『バンデス×Chu!』を見て頂いた事があるのは光栄でしたし、福島と宮城を週1で結んでいる番組の強さでもありますね。お陰で無茶ぶりをしても、笑顔でサッカーに置き換えて話を膨らませて下さいました。
そんな中テレ祭りを切っ掛けに、大切な事を再認識した話を少し。
中テレ祭りの数日前、イチロー選手が引退を表明した。記者会見で私が一番印象に残った言葉は、「子どもたちにメッセージを」という質問に対し、「(メッセージは)苦手」と言いながらも答えた次の言葉だった。
「野球だけでなくても良いんです、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かうことができると思うんです。それが見つけられないと、壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので、色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います。」
私は中テレ祭りの2日目の番組の司会だった。ゲストの一組が、品川庄司のお二人。特に品川祐さんは、お笑いだけでなく映画監督としても有名だ。作品を全く観た事がないのも失礼とも思い、イチロー選手引退表明の翌日、ファンの選ぶ品川監督の映画作品のランキングをネットで見て、上位にあった『漫才ギャング』をレンタルして家で見た。
その内容はまさに、イチローさんの会見の印象に残った言葉をそのまま描いたような作品だった。夢中になるものがある人、夢中になるものを見つけられた人、夢中になるものがある人を応援する人、やめてみて初めて夢中になるものが何だったのか気付く人…。
今を時めく編集者、箕輪厚介さんも、その著書『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス刊)の中で「努力は夢中に勝てない」と述べている。「夢中の前ではどんな戦略もノウハウも無力だ」と。そう、夢中になれるものがある人は、とても強く、そして輝きを放つのだろう。私も大学時代にアナウンサーになりたいと夢を持ち、講義の時間以外はアルバイトよりも放送系のサークル活動に自分の時間の殆どを割いた。それで何か得する訳でもなんでもない。ただただ面白いから、好きだから、楽しいから、サークル活動に夢中だった。見返りの要らない時間だった。アナウンスが巧くなりたいと努力もしていたのだが、夢中だから何も苦にならなかった。今でもサークルのその年度の幹事長から年賀状が届くのだが、返事には必ず「アマチュアだから出来る事をやってください」と書くことにしている。私のアナウンスの仕事の原点は、大学時代のサークル活動であり、入社して暫くはその「貯金」で仕事が出来ていたと思う位だ。
夢中になれるものを見つける事は、人生にとってとても大事で幸せな事だと思う。
中テレ祭りを切っ掛けに、夢中になれるものがある事の素晴らしさが、イチローさんの言葉や映画『漫才ギャング』を通して再認識できたのが嬉しかった。
というのが、私の今年の中テレ祭りの思い出でした。
また中テレのイベント等でお会いできる日を、楽しみにしております。
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