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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
memories around the turn of the year
 もう1月も終わりですが、例年年末年始は実家の千葉に帰りがてら、全国高校サッカー選手権の福島県代表を応援するのが私の恒例行事です。今大会はご存じのように尚志高校が大活躍でした。その観戦記です(はっきり言って、長いです)。

 31日、初戦は大宮会場です。千葉に帰る途中下車で立ち寄りました。第1試合には地元・浦和南が出場するとあって、スタジアムの外から見ても席がびっしり埋まっています…と!!!なんと入り口に、こんな文字が貼りだされていたのです。

「当日券完売」

 入場券売り場もシャッターが閉まっています。えええ、地元開催とは言え、当日券が売り切れて入れないのは初めて。折角来たのに、かなり凹みました。
 悔しいのと諦めきれないのとで、念のため逆側の入場口の方に歩いていくと、尚志高校サッカー部仲村浩二監督の奥様の姿が。ご挨拶をして「でも今年は応援できないんです」と当日券完売の話をすると、
「このあと、販売するらしいですよ」
との事。何でも開場10分で当日券が完売したそうなのですが、第2試合を応援したい人から「それは無いでしょう」という話になったらしく(それはそうですよね、第1試合の観客全員が第2試合に残る訳ではないですから)、第2試合に向けて販売が決まったとの事。諦めて帰らずに好かった~。
 無事入場すると、県内の高校サッカーの指導者も観戦に来ていました。どちらで観戦するのか聞くと、「バックスタンドで」との事。なぜかと伺うと、
「このあと日が傾くと、ホームスタンドは日陰で冷えるんですよ。」
 なるほど、先達はあらまほしき事なり、ってもので、私もバックスタンドに空席を見つけ、観戦です。
 尚志対神村学園(鹿児島県代表)の試合は、前半お互い膠着状態。シュート数では上回ったものの、0-0で前半を折り返します。
 前半途中出場の加瀬直輝選手、そして後半途中から伊藤綾汰選手が入って、攻撃の連携、尚志のボールの「回し」がぐっと良くなります。観客席からも「あの2人、控えなのかよ?」と驚きの声が聞かれます。そして後半17分、コーナーキックのチャンスに、こぼれ球を伊藤選手が押し込み、尚志が先制!!さすが尚志の10番、そして仲村監督の采配ずばりです。
 しかし相手もさるもの、強豪鹿児島県を勝ち抜いた神村学園、アディショナルタイムに、ペナルティエリアの外、ほぼゴール正面の場所からのフリーキックのチャンスに、シュートを直接ゴールイン!天晴なシュートで同点に追いつかれてしまいます。
 すると尚志、キーパーを森本涼太選手から、鈴木康洋選手へ代えるベンチワーク。PKをにらんだ交代は、誰の目にも明らかです。こうなると尚志の勝ち越しゴールをアディショナルタイムで望む一方で、PK戦も見てみたい欲求も…。試合はそのまま1-1でPK戦に入ります。
 追いついた神村学園の方が、勢いに乗ってPK戦も有利かな??なんて嫌な予感もなくはなかったのですが、ここでも尚志のキーパー鈴木選手が1本止めるファインプレー。尚志は全員がPKを決めて初戦突破。はらはらしつつ、各選手が能力をいかんなく発揮した試合で、尚志を応援する者としては見応え十分、嬉しい年越しとなりました。


チームメートに声援を送る尚志高校サッカー部員
チームメートに声援を送る尚志高校サッカー部員
 2日は会場が浦和。相手は昨年度の初戦と同じ相手、東福岡(福岡県代表)です。昨年度は0-3の完封負けだっただけに、リベンジ戦です。
 尚志は、序盤からボールへの寄せの速さ、何よりボールを持っている選手の視覚の外からボールへ足が伸びてくるような守りからボールを奪うなど、東福岡に自由な攻撃をさせません。試合が動いたのは前半31分、左サイドを染野唯月選手が攻めあがる際、相手選手と交錯しますが、そのディフェンスを突破。相手選手が痛んでいますが、プレーは続行。ドリブルの向きをゴール方向に変え、ペナルティエリアの中で相手ディフェンスが寄せる中シュート!これはゴールキーパーに阻まれます。しかしそのこぼれ球に反応したのは、ボランチの坂下健将選手。ペナルティエリアの中に一気に入ってくると、寄せる選手のいない中足元でタイミングを歩幅で調整し、そのままにダイレクトでシュート。ここに相手ディフェンス、更にはゴールキーパーもシュートコース上を塞いだのですが、ライナー性のボールはそのままネットを揺らし、尚志が先制します。
 1-0で折り返した後半も、東福岡の攻撃の芽を摘む守りで、あまり気をもむような場面もない、安定した守備と試合運び。ただ東福岡相手に、1点差では安心できません。後半32分に伊藤選手を投入すると、その伊藤選手がその3分後、相手ペナルティエリアにドリブルで仕掛け、相手ディフェンスを交わしてクロスボール…これは中の選手に弾かれてしまいますが、またもこのこぼれ球を、ペナルティエリアの中に上がっていた高橋海大選手がこれまたダイレクトでゴール左へシュート。グラウンダーのボールは少しずつ高度を上げながら「がしん」という大きな音とともにゴールネットへ。ポストに当たってのゴールで、2-0とリードを広げます。ちょっとずれればゴールならず、でもディフェンスが取れないぎりぎりのコースを突いたシュートが決まった事で、東福岡イレブンに与えた精神的ダメージはかなり大きかったでしょう。
 アディショナルタイムは4分ありましたが、1点差の時に4人の交代枠を使い果たした東福岡に対し、尚志は1点目に絡んだ染野・坂下両選手を下げつつ、時間も消費しつつ、中西草馬・富岡理久両選手に経験を積ませつつ、タイムアップ。去年の雪辱を果たし、3回戦進出を決めました。
 正直、東福岡の攻撃をこれだけ封じるとは…。それは東福岡の選手や応援の皆さんも同じ思いだったでしょう。まさか零封とは…。それだけ今年の尚志のチームとしての完成度が高い事を、この試合で改めて感じたのでした。(つづく)
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