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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Kitakata City 3-3
 “10円まんじゅう”があるという田原屋(たわらや)は、勝手にこぢんまりしたお店かと思っていったら、意外と大きい店構え。でも聞けば個人経営の店だそうで、外には「一口まんじゅう」とあります。この事でしょうか? 中に入ると…
火の灯る看板に情緒がある。店舗自体は、新しく重厚な感じ。
火の灯る看板に情緒がある。店舗自体は、新しく重厚な感じ。
一口まんじゅうは、店の看板商品らしい。
一口まんじゅうは、店の看板商品らしい。
ありました! 既に箱詰めされているものもありますし、単品でも買えます。でも今は15円なんですね、ご主人?
「2年前に15円に上げさせてもらったんですよ。」
 いやいや、それでも15円(税込み16円)は安い。
ショーケースの上に並ぶ「一口まんじゅう」(まとめ売り用)。
ショーケースの上に並ぶ「一口まんじゅう」(まとめ売り用)。
税込み幾らかすぐ分かるよう、個数で値段が表示されている。
税込み幾らかすぐ分かるよう、個数で値段が表示されている。
「本当は“一口まんじゅう”という商品名なんですが、皆さん“10円まんじゅう”と仰っていたので、なかなか15円に上げるのが心苦しくて…。お客様からは『20円にしても良いんじゃないの?』と言われる事もあるんですが、25円や30円にしても良いというお声は聞かないんですよね…。」
と冗談を飛ばす四代目。需要と供給の曲線が交わるのは20円以下のようです。
「10円まんじゅうと呼ばれると、値が上げづらくって…。」とご主人。
「10円まんじゅうと呼ばれると、値が上げづらくって…。」とご主人。
これで162円(税込み)! 先日までは108円だった…。安すぎ。
これで162円(税込み)! 先日までは108円だった…。安すぎ。
「元々、子どもが小銭で買えるような値段で、という事で始まったまんじゅうなので、値上げしづらい部分もあるんですよ。」
 白いまんじゅうは、小豆餡。皮の気泡のところから小豆餡の香りが広がり、優しい甘さが癖になります。
お小遣いで買える値段提供が、田原屋のモットー。
お小遣いで買える値段提供が、田原屋のモットー。
割ると、こんな感じ。1個1個しっかりあんこが詰まっている。
割ると、こんな感じ。1個1個しっかりあんこが詰まっている。
 黒(茶色)いのは、黒糖に白あん。食べると黒糖のコクに、塩味が入っているでしょうか?
「醤油を使っていますから。」
 なるほど、黒糖と醤油の香りと、その塩味でなかの円やかな白あんの甘さが更に立つ訳ですね。これは交互に食べると、味変が楽しめて、無限ループになりそうです。
左は、醤油の香りと塩気がたまらない。
左は、醤油の香りと塩気がたまらない。
店の努力に頭が下がる。
店の努力に頭が下がる。
 このお饅頭は、ご主人が小豆を焚くところからお手製の餡子。
「冬は暖かいんですが、夏はしんどいです。だから天気予報を見て、あすは暑くなりそうなのできょうの内にいっぱい作っておきます。」
と話します。そしてそれを丸めるのがこちらの勤務歴21年の女性。
自家製餡子を使った和菓子は、大福なども。
自家製餡子を使った和菓子は、大福なども。
あわまんじゅうなど、会津らしい和菓子も。
あわまんじゅうなど、会津らしい和菓子も。
「最初の頃は巧く出来なくて、まんじゅうがくた~っと円くならない事もあったの。」
 今では全て機械で丸める事も可能だそうですが、それでも手作りにこだわっている田原屋。この手が、一口まんじゅうを成形しています。
一口まんじゅうを成形する従業員の方。
一口まんじゅうを成形する従業員の方。
この手が21年、一口まんじゅうを整形してきたのだ。
この手が21年、一口まんじゅうを整形してきたのだ。
 ほかにも大福や田舎まんじゅう、が108円など、和菓子全般が安いのです。
 そして夏はかき氷を提供。こちらもイチゴやレモンなど、所謂シロップをかけただけのシンプルなかき氷は200円!
ゆべしなど、福島県でお馴染みの和菓子が大抵揃う。
ゆべしなど、福島県でお馴染みの和菓子が大抵揃う。
夏はかき氷、冬はきんつば(一般的に言う「大判焼き」)が登場する。
夏はかき氷、冬はきんつば(一般的に言う「大判焼き」)が登場する。
「いまカップのかき氷って2~300円じゃないですか。それにうちの家族に値上げを反対する者がいたので、この夏はこの値段で…。」
 しかもこちらでは、かなりレトロなかき氷機を使っています。
シンプルなかき氷は200円から! 安いぜ。
シンプルなかき氷は200円から! 安いぜ。
昭和の時代を思わせるかき氷機。ベルトが回って氷を削る。
昭和の時代を思わせるかき氷機。ベルトが回って氷を削る。
 一応回す為のハンドルに取っ手はついているのですが、ベルトがモーターに繋がっていて電動なのです。私、手動は見た事がありますが、このタイプの電動式は初めて。
「今ではモーターは後ろや横につくのでしょうが、当時は解けた氷の水分がモーターにかからないように、てっぺんにモーターを置くタイプだったのかも知れませんね。」
という四代目。レバーを引いてモーターのスイッチを切り替える辺り、なかなかに老舗っぷりを感じます。因みに“宇治金時”や“あずきミルク氷”には、まんじゅうにも使っている自家製餡子が載りますよ♪
慣れた手つきで、器を回していく。
慣れた手つきで、器を回していく。
今年は200円~で、頑張っている。
今年は200円~で、頑張っている。
 そして、ご主人の同級生が作っているのが、こちらのアスパラ茶。
「(同級生が)アスパラ農家をしていて、出荷時にアスパラを切り揃える際、下の軸の部分が捨てられちゃうんですね。でもそっちの方が味は濃いので、何かに使えないかって同級生が開発したのが、アスパラ茶。ごぼう茶と同じように、野菜を利用したお茶なんですよ。」
友人の頑張りに応えるべく、店頭販売中のアスパラ茶(864円)。
友人の頑張りに応えるべく、店頭販売中のアスパラ茶(864円)。
野菜の無駄をなくしたいと言う友人の想いを代弁。
野菜の無駄をなくしたいと言う友人の想いを代弁。
 店では応援するつもりで、商品を置いたり、店で食べていく方のお茶をアスパラ茶にしてみたりしています。味自体に癖はないのですが、香りなどにアスパラ由来としかたとえようのない独特の感じがあります。でも捨てる部分を利用するなんてSDGsで素敵な試みです。
店内で食べる場合、アスパラ茶が飲める。
店内で食べる場合、アスパラ茶が飲める。
こちらが休憩(飲食可)スペース。天気が良ければ、外にもある。
こちらが休憩(飲食可)スペース。天気が良ければ、外にもある。
 因みに屋号は
「元々は喜多方市旧塩川町の地区の名前です。最初は店を構えず行商していたようで、その後田原地区に店を構えて、こちらに移ってきたみたいです。」
 その田原屋は喜多方市役所の西隣、市役所通り(県道210号)に面しています。(つづく)
店名は、元の店舗のあった地区名に由来するそう。
店名は、元の店舗のあった地区名に由来するそう。
喜多方ラーメンの後にも良いのでは?(美味しいし、安いし)
喜多方ラーメンの後にも良いのでは?(美味しいし、安いし)
 そんなご主人に喜多方のお勧めスポットを伺うと、野菜も売っているが喜多方の日本酒も全て扱っている、5月にリニューアルしたお店があるとの事。早速行ってみましょう!

その4 「ワンコインで試飲3種OK 日本酒を売る青果店⁉」は、こちらをクリック。
田原屋のご主人に伺った、日本酒を売る青果店(5月にリニューアルオープン)。
田原屋のご主人に伺った、日本酒を売る青果店(5月にリニューアルオープン)。
日本酒は試飲(有料)出来るらしい。
日本酒は試飲(有料)出来るらしい。
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