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徳光 雅英
徳光 雅英Masahide Tokumitsu
with a camera in Soma City 3-1
 『ゴジてれChu!』木曜恒例「ぶらカメ」のコーナー、今回は相馬市(そうまし)にお邪魔しました。今回が3巡目です。

1巡目(2022年1月)のエピソードは、こちらをクリック。

2巡目(2023年11月)のエピソードは、こちらをクリック。
 相馬市の漁港のある松川浦に行くと、この道約45年の漁師の方に出会います。
「来週漁があるので、その準備をしていたところです。」
相馬の海の幸が揚がる、松川浦の漁港。
相馬の海の幸が揚がる、松川浦の漁港。
漁師の皆さんは、翌週の出港準備を進める。
漁師の皆さんは、翌週の出港準備を進める。
 長年の漁師生活の中で驚いた事を尋ねると、
「トラフグが獲れるようになったことだね。昔はたまには獲れたけど、売れる程獲れる事は無かったから。」
魚種が豊かな海だが、トラフグが定期的に獲れるのは大きな変化だと言う。
魚種が豊かな海だが、トラフグが定期的に獲れるのは大きな変化だと言う。
出港に備え、時折エンジンをかける音が聞こえる。
出港に備え、時折エンジンをかける音が聞こえる。
 こちらの方、東日本大震災までは自身の船を持っていました。
「でも持っていた船が津波で陸に打ち上げられて、その時に船底に負った損傷が大きくて、直せなくて、いまはほかの人の船に乗って漁業を続けています。15の時から漁師ですから、今更別の仕事って訳にはいかないです。」
指さす方向に、自分の漁船が津波で打ち上げられたと話す。
指さす方向に、自分の漁船が津波で打ち上げられたと話す。
自分の漁船は失っても、漁師をやめなかった。
自分の漁船は失っても、漁師をやめなかった。
 現在、相馬双葉漁協では震災後、試験操業から始まり、現在は本格操業の手前、拡大操業に入っていますが…
「今は当日に帰港するけど、昔は漁に出ると2泊3泊して獲ってきたんです。獲れた魚の質と量で収入も変わりましたから、面白かったですよ。」
漁船はいまは日帰りだそう。
漁船はいまは日帰りだそう。
昔は日帰りせず、沖で獲れるだけ獲った事も。
昔は日帰りせず、沖で獲れるだけ獲った事も。
 相馬の海は色々な種類の魚が獲れると話します。
「自分で獲ってきた魚を干して食べると、旨味が凝縮してそれは美味いですよ。」
 相馬の海の豊かさを感じます。さて地元お勧めの和菓子を尋ねると、
「船橋屋というお店があるんですけど、そこのお菓子は大抵美味しいですよ。実は娘が勤めている店なんですが…。」
 娘さんは本店・支店とある内の、“支店”の接客販売担当だそうで
「きょうも出勤すると思いますよ。」
 では娘さんに内緒で取材に行ってみたいと思います。作業中お話を聞かせて頂き、有難う御座います。
自分で獲った魚の干物が、とても美味しいと話す。
自分で獲った魚の干物が、とても美味しいと話す。
地元で有名な和菓子店に、娘さんが働いているという。
地元で有名な和菓子店に、娘さんが働いているという。
 そして松川浦を出発しようとした時、
「徳光さん!」
と我々の車に走ってくる一人の女性が。
出会いを求めて、我々も”出港”だ。
出会いを求めて、我々も”出港”だ。
こちらの建物から走ってきた女性が…。
こちらの建物から走ってきた女性が…。
 ホテルみなとやの若女将でした。
 実は震災前に私が番組MCをやっていた頃、このホテルみなとやの提供している料理を放送し、それが美味しそうで個人的に食べに行った事があるのです。
震災前に個人的に蟹料理を食べに行った事を、覚えて下さっている。
震災前に個人的に蟹料理を食べに行った事を、覚えて下さっている。
以来私を応援して下さり、再会を喜んでくださった。
以来私を応援して下さり、再会を喜んでくださった。
 その後震災を経て、2022年『ゴジてれChu!』の「あの人に会いたい」という311企画で、実に10年以上ぶりに再会。更に先日の『ゴジてれChu!Ⅱ(news every.5時台)』で、原発からの処理水放出1年を機に相馬から全国放送した際にも出演して頂いた方でした。
2年前に、番組の取材で再会した時の写真(まだ新型コロナが5類になる前)。
2年前に、番組の取材で再会した時の写真(まだ新型コロナが5類になる前)。
相馬の海の幸が並ぶ御膳。美味しかった~♪
相馬の海の幸が並ぶ御膳。美味しかった~♪
 10年以上ぶりの再会の時も泣いて迎えて下さったんですが、この日も涙の再会。
「私、毎朝港を見ながらコーヒーを飲む部屋があるんです。で、松川浦を見てたら、『あれ、ぶらカメ?』と思って、気が付いたら色紙を持って走ってました。」
涙の再会も、手にはマジックと
涙の再会も、手にはマジックと
色紙が! 実は結構冷静だ。
色紙が! 実は結構冷静だ。
 ロケ日は8月31日。県内の小・中・高校までは夏休みが終わっていますが、
「大学に行った娘が今帰ってきていて、久し振りに弟と一緒に過ごしています。呼びますか?」
 携帯で呼び出しながら、ホテルみなとやへ戻ります。
段々若女将のいつもの笑顔が戻ってきた。
段々若女将のいつもの笑顔が戻ってきた。
娘さんは帰省中だと言う。
娘さんは帰省中だと言う。
 お姉さんは残念ながらお会いできなかったのですが、弟さんは起きて間もない所を出て来てくれました。
 いまはサッカーに打ち込んでいて、ポジションはサイドバック。
「体が小さくて当たり負けしてしまう事もあるので、そこを改善していきたいです。」
と自分の課題も見えている様子。
携帯で2人の子どもを呼び出す若女将。
携帯で2人の子どもを呼び出す若女将。
息子さんが出て来てくれた。
息子さんが出て来てくれた。
 将来は
「サッカー選手になりたい!」
という話を聞いて、
「全部初めて聞きました。」
と若女将。ホテルの後継問題に絡んできそうですが、
「いえ、今はやりたい事をやらせてあげたいと思います。」
と、子どもの夢優先の若女将です。
「将来はサッカー選手に…」という息子の言葉に、
「将来はサッカー選手に…」という息子の言葉に、
驚きを隠さない母(若女将)。
驚きを隠さない母(若女将)。
 そんな話をしていると、1台の車が止まります。
「あら、〇〇さん!」
 聞けば従業員だった方のお父さんで、若女将が取材を受けているのを見て寄って下さったとの事。
突然1台の車が止まり、男性がこちらへ。
突然1台の車が止まり、男性がこちらへ。
ホテル従業員のお父様との事。
ホテル従業員のお父様との事。
 こちらも久しぶりの再会で、話が弾みます。
「こちらの方は古民家のミニチュアを作るのが得意で、うちにも贈って頂いたのがあったんです。〇〇さんを見ると、あの贈って下さった古民家が思い出されます。」
 残念ながら震災の津波で流されてしまったそうです。
「お子さんも大きくなって…」と男性。こちらも久しぶりの再会のようだ。
「お子さんも大きくなって…」と男性。こちらも久しぶりの再会のようだ。
男性から、精巧なミニチュア古民家を頂いた事があるそう。
男性から、精巧なミニチュア古民家を頂いた事があるそう。
 折角ですから、もし手作りミニチュア古民家があれば見せて頂きたかったのですが、
「1つも無い。全部作ってはあげちゃったんで…。」
 嘗ては市のコンテストか何かで佳作に選ばれた事もあるそうですから、相当器用でいらっしゃるんですね。
 そんな皆さんにお勧めの和菓子屋さんを尋ねると、お二人そろって
「船橋屋さん。」
 やはり地元有名店のようです。
作ったミニ古民家は、知り合いに皆あげてしまったそう(見たかったです…)。
作ったミニ古民家は、知り合いに皆あげてしまったそう(見たかったです…)。
二人のお勧め和菓子店も「船橋屋」!
二人のお勧め和菓子店も「船橋屋」!
「あんこの入ったパイが美味しいんですよ。」
と若女将。ただ和菓子と言えるかどうか微妙かも…。するとミニチュア古民家づくりが得意な男性が
「“まどかまんじゅう”と言って“円”という字を書くんですが、その名の通りまあるいお饅頭があるんですが、美味しいですよ。」
あんこの入ったパイがお勧めとの事。でも和菓子じゃないかも…(←食べたいけど)。
あんこの入ったパイがお勧めとの事。でも和菓子じゃないかも…(←食べたいけど)。
「こんな円い形のまんじゅうなんです。」とお勧め和菓子を説明。
「こんな円い形のまんじゅうなんです。」とお勧め和菓子を説明。
 それは好いですね。では先程の漁師の娘さんのいる支店の方に行ってみます。有難う御座いました。(つづく)
サインを書いたら、カメラに向かって見せてくれた息子さん。
サインを書いたら、カメラに向かって見せてくれた息子さん。
再会が再会を呼んだ、ホテルみなとや前なのであった。
再会が再会を呼んだ、ホテルみなとや前なのであった。
 漁師に若女将にミニチュア古民家名人にお勧めされた「船橋屋」に行ってみました。
 あの漁師の娘さんとの再会は…意外な形? そしてつぶらまんじゅうとは?

その2「漁師の娘さんは〇〇作りが得意 & 名物菓子司のケーキは給食にも採用!」は、こちらをクリック。
看板の奥が、船橋屋の支店(南店)だ。
看板の奥が、船橋屋の支店(南店)だ。
このアクセサリーが、なぜ和菓子店に⁉
このアクセサリーが、なぜ和菓子店に⁉
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