2003.05.20
尾瀬の遅い春
尾瀬の山開きが、今年は福島県側で行われた。ああ、懐かしい。
2月の中旬から下旬にかけて、私はあの尾瀬にいた(*)。尾瀬の雪原に放り出されたのだ。一面白一色で、僅かな風の音さえ聞こえる程静かだった。実際に生き物はいるのだが、第一印象は「生命感の無い尾瀬」…、尾瀬は冬の間死んでいるのかとさえ思った。
雪が無いのは、太い川の上だけだった。川の流れが細い所では(どういう理屈かは分からないが)蓋をしたように雪が覆っていた。その上を通る時には、除雪巡視隊が先に渡って安全を確かめてくれた。
個人的な事だが、今年の誕生日は雪の尾瀬で迎えた。山小屋では除雪巡視隊の皆さんが祝ってくれ(この歳で他人に誕生日を祝ってもらうって事はなかなか無いだろう。しかも尾瀬で!)、思い出に残る誕生日となった。
あれから3か月、雪はだいぶ残っているようだが、雪の解けた所からは水芭蕉の清楚な姿とリュウキンカの可憐な姿を(映像で)拝む事が出来た。
ああ、尾瀬にも春が来たんだぁ…と、ちょっと感慨にふける。
因みに私は、今頃か、今より雪解けがもう少し進んだ頃の尾瀬ヶ原が好きだ。湿原に雪解け水が溜まり、あちこちで「逆さ燧」や「逆さ至仏」を見る事が出来るからだ。この水溜りは夏に向けて無くなってしまう一時的な水鏡だけに、この時期限定の景色となる。雪の無い尾瀬を知っている方にこそ、一度は見て欲しい景色だ(但し十分ご注意を)。
*…この時の様子は、ズームイン!!SUPERのバックナンバー2003年3月13日放送・放送予定のページに詳しく載せております。
2月の中旬から下旬にかけて、私はあの尾瀬にいた(*)。尾瀬の雪原に放り出されたのだ。一面白一色で、僅かな風の音さえ聞こえる程静かだった。実際に生き物はいるのだが、第一印象は「生命感の無い尾瀬」…、尾瀬は冬の間死んでいるのかとさえ思った。
雪が無いのは、太い川の上だけだった。川の流れが細い所では(どういう理屈かは分からないが)蓋をしたように雪が覆っていた。その上を通る時には、除雪巡視隊が先に渡って安全を確かめてくれた。
個人的な事だが、今年の誕生日は雪の尾瀬で迎えた。山小屋では除雪巡視隊の皆さんが祝ってくれ(この歳で他人に誕生日を祝ってもらうって事はなかなか無いだろう。しかも尾瀬で!)、思い出に残る誕生日となった。
あれから3か月、雪はだいぶ残っているようだが、雪の解けた所からは水芭蕉の清楚な姿とリュウキンカの可憐な姿を(映像で)拝む事が出来た。
ああ、尾瀬にも春が来たんだぁ…と、ちょっと感慨にふける。
因みに私は、今頃か、今より雪解けがもう少し進んだ頃の尾瀬ヶ原が好きだ。湿原に雪解け水が溜まり、あちこちで「逆さ燧」や「逆さ至仏」を見る事が出来るからだ。この水溜りは夏に向けて無くなってしまう一時的な水鏡だけに、この時期限定の景色となる。雪の無い尾瀬を知っている方にこそ、一度は見て欲しい景色だ(但し十分ご注意を)。
*…この時の様子は、ズームイン!!SUPERのバックナンバー2003年3月13日放送・放送予定のページに詳しく載せております。
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