2020.11.09
a trip with “tenugui” , a Japanese traditional towel
夕方にお送りしている『ゴジてれChu!』内で、宮城と結んでお伝えする木曜名物コーナーが「バンデス×Chu!」です。11月12日には福島から、浜街道手ぬぐい帖をご紹介しました。今回、その前の「ぶらカメ」に続いてリポートを担当したので、そのロケ内容とこぼれ話を書きたいと思います。
スタンプが押せる所にある、手ぬぐいと同じデザインのパネル。 |
旅巡りの楽しみの一つに、「足跡集め」がありますね。御朱印帖や、ご当地限定のいで立ちをしたキュー〇ー人形、スタンプラリーなど…。今回は、そのスタンプラリーを福島県内の浜街道(浜街道とは東日本の太平洋側に面した、国道6号の東京から陸前の岩沼辺りまでを指すそうです)で実施しているのですが、ちょっと変わっているのはその台紙が「手ぬぐい」という事。その浜街道の観光スポットを訪れて、スタンプを自由に押して、自分だけの手ぬぐいを作ろうという企画です。ですから必ずしも観光スポットのある市町村の所に押さなくても良し、また同じスタンプを複数個押すのも自由、というアイディア次第で手ぬぐいのオリジナリティ度がどんどんアップするスタンプラリーなのです。
今回は、道の駅ならはをスタート地点に選んでみた。 |
今回最初に向かったのは、スタンプが設置されている場所の一つ、楢葉町の「道の駅ならは」です。こちらは物産館と、温泉や食事が楽しめる施設等に分かれていて、物産館は今年の6月にリニューアルされたそうです。
朝10時に伺うと、入口入ってすぐの所にはとれたて野菜が並んでいますが、少々少なめ。もしかして早くも売れた!?道の駅の方に伺うと、
朝10時に伺うと、入口入ってすぐの所にはとれたて野菜が並んでいますが、少々少なめ。もしかして早くも売れた!?道の駅の方に伺うと、
物産館入口そば。農産物が並ぶ。 |
「実は土日にお客さんがどっと来る関係で、農家の皆さんも土日に一番量を多く持って来られるんです。なので月曜は入荷量が少しだけ減るんです。」
とはいえ野菜はあるので、撮影の準備中にも野菜が次々に売れていきます。
とはいえ野菜はあるので、撮影の準備中にも野菜が次々に売れていきます。
楢葉町産の新米も入荷している。 |
浜街道手ぬぐい帖は、会計テーブルの所に置いてあります。税込みで1枚550円です。
「段々売れ始めていますね。」
認知度が上がってきているようです。我々は手ぬぐい帖を買って早速スタンプラリーをスタートさせますが、勝った直後は形を整えておくために仕付け糸で一部止められている状態です。私達と同じようにスタンプラリーを買ってすぐ始める方は、買った際に店で仕付け糸を切ってもらうと好いと思います。
そしてやはり楢葉町に来たら、マミーすいとんは是非食べたい一品です。
「段々売れ始めていますね。」
認知度が上がってきているようです。我々は手ぬぐい帖を買って早速スタンプラリーをスタートさせますが、勝った直後は形を整えておくために仕付け糸で一部止められている状態です。私達と同じようにスタンプラリーを買ってすぐ始める方は、買った際に店で仕付け糸を切ってもらうと好いと思います。
そしてやはり楢葉町に来たら、マミーすいとんは是非食べたい一品です。
こちらが”台紙”の手ぬぐい。 |
この「マミーすいとん」は、楢葉町と広野町に跨るサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」に、フィリップ・トルシエ監督時代の日本代表が合宿した時の事、楢葉町の町おこしも兼ねて
振る舞ったすいとんの味が「おばあちゃんの(スープの)味に似ている」とトルシエ監督が気に入った事から、「マミーすいとん」と名前がつきました。道の駅ならはのフードコートには、「マミーすいとん定食」があります。すいとんのほかに、ご飯・お新香・コロッケ・副菜(ロケ時は切干大根)がついて、650円(税込み)です。
まずはすいとんから…。一口サイズで、しなった形で茹でてあります。…むほっ!もちぷるの食感が好いですね。そして平たいもののしなった形なので、汁が絡みやすいのがまた嬉しい。
中には鶏肉もごろごろっと入っています。こちらもごろっと一口より少し小さめの大きさでカットしてあるので、食べ応えと鶏の旨味が味わえます。ほかにも牛蒡・椎茸・人参・葱などが入っていて具沢山です。
振る舞ったすいとんの味が「おばあちゃんの(スープの)味に似ている」とトルシエ監督が気に入った事から、「マミーすいとん」と名前がつきました。道の駅ならはのフードコートには、「マミーすいとん定食」があります。すいとんのほかに、ご飯・お新香・コロッケ・副菜(ロケ時は切干大根)がついて、650円(税込み)です。
まずはすいとんから…。一口サイズで、しなった形で茹でてあります。…むほっ!もちぷるの食感が好いですね。そして平たいもののしなった形なので、汁が絡みやすいのがまた嬉しい。
中には鶏肉もごろごろっと入っています。こちらもごろっと一口より少し小さめの大きさでカットしてあるので、食べ応えと鶏の旨味が味わえます。ほかにも牛蒡・椎茸・人参・葱などが入っていて具沢山です。
マミーすいとん定食(650円・税込み) |
汁をすすると…椎茸や鶏の良い旨味、牛蒡や椎茸の香りがたまりません。鶏肉から脂も出ていて、温まる一杯です。
また添えられているコロッケには、町特産のゆずの皮が入っています。その香りとさっぱり感が、揚げ物の油っぽさを軽減させ、しつこさを感じずに頂けます。
「コロッケは、町のお母さん手作りなんですよ。」
すいとんと相まって、素朴で優しい味わいです。ほっこりする定食でした。
物産館の隣のフードコートで食べられ、営業時間は昼11時から夜8時まで(オーダーストップは夜7時半)。年中無休です。
また添えられているコロッケには、町特産のゆずの皮が入っています。その香りとさっぱり感が、揚げ物の油っぽさを軽減させ、しつこさを感じずに頂けます。
「コロッケは、町のお母さん手作りなんですよ。」
すいとんと相まって、素朴で優しい味わいです。ほっこりする定食でした。
物産館の隣のフードコートで食べられ、営業時間は昼11時から夜8時まで(オーダーストップは夜7時半)。年中無休です。
すいとんは一口サイズ。しなった形で汁がからむ。 |
スタンプを押し(写真を撮るのを忘れました…)、続いてはJヴィレッジへ。こちらには芝のピッチが天然・人工合わせて10点5面、更にスタジアムに天然芝ピッチ1面があり、立冬を過ぎた今も青々とした芝がフットボールを愛する者の来訪を待っています。
管理棟の4階には、蹴球(サッカー)神社があります。折角なので、お祈りしましょう。
管理棟の4階には、蹴球(サッカー)神社があります。折角なので、お祈りしましょう。
サッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」。日本代表なども合宿を行う。 |
この時お願いしたのは、「学法石川と仙台育英が勝ち進んで、決勝で対戦しますように。」今年度の全国高校サッカー選手権大会の福島県・宮城県代表の2校の活躍を祈念しておきました。
Jヴィレッジにある「蹴球神社」。右下に写っているパネルで、Jヴィレッジの足跡を辿れる。 |
で、Jヴィレッジのスタンプはその蹴球神社の脇にあります。お願いをしたら、スタンプを押して、自撮り写真をぱちり。私は普段自撮りをしないのですが、挑戦してみました。如何でしょう?スタンプは、巧くJR常磐線の路線上をドリブルしているように押せました♪
自撮りをしてみた。 |
因みに蹴球神社のある4階からは、ピッチの眺めが良い他、震災前後のJヴィレッジの歴史(原発事故の収束拠点の時期の写真を含む)が分かるパネルも展示されています。是非そちらもご覧になって、震災・原発事故の時期を含めたJヴィレッジの歩みを感じて頂けたらと思います。
蹴球神社のある4階からの景色。ピッチが一望できる。 |
続いては、南下していわき市に行きました。
アクアマリンふくしまは、いわき市にある水族館です。中でも潮目の大水槽は、寒流・暖流のぶつかる常磐沖を表現してあり(左手が寒流の親潮、右手が黒潮側)、寒流・暖流の境が三角形のトンネルになって抜けられるものです。
その暖流側に、新たに加わったお魚がいます。カジキです。
アクアマリンふくしまは、いわき市にある水族館です。中でも潮目の大水槽は、寒流・暖流のぶつかる常磐沖を表現してあり(左手が寒流の親潮、右手が黒潮側)、寒流・暖流の境が三角形のトンネルになって抜けられるものです。
その暖流側に、新たに加わったお魚がいます。カジキです。
アクアマリンふくしまが誇る「潮目の大水槽」。 |
アクアマリンのスタッフは、
「バショウカジキを展示しているのは、国内ではここだけなんです。」
と胸を張ります。
国内だけの展示と言えば、サンマ(水槽などにぶつかると傷つきやすく、飼育が難しい)もアクアマリンふくしまが初めて展示に成功しました。
背びれがあんなに大きいのは、初めて知りました。やはり泳いでいる姿が見られるから、ですね。ただカジキって、吻とよばれる槍のようなとがったものがあると思ったのですが…。
「実はどこかにぶつかったらしく、折れてしまったのです…。」
「バショウカジキを展示しているのは、国内ではここだけなんです。」
と胸を張ります。
国内だけの展示と言えば、サンマ(水槽などにぶつかると傷つきやすく、飼育が難しい)もアクアマリンふくしまが初めて展示に成功しました。
背びれがあんなに大きいのは、初めて知りました。やはり泳いでいる姿が見られるから、ですね。ただカジキって、吻とよばれる槍のようなとがったものがあると思ったのですが…。
「実はどこかにぶつかったらしく、折れてしまったのです…。」
国内ではここだけ、バショウカジキの泳ぐ姿が間近で見られる(中央。水槽の水面側から)。 |
水槽での飼育が大変な理由の一つは、それなのでしょうね。ただ元気に泳いでいたのでほっとしました。
潮目の大水槽は、水面に近い高い方からも見られますが、
「カジキは上の方で泳ぐ事が多いので、巧くいけば水面側の方が近くで見られますが、鰯の群れに埋もれてしまう場合もあります。」
潮目の大水槽は、水面に近い高い方からも見られますが、
「カジキは上の方で泳ぐ事が多いので、巧くいけば水面側の方が近くで見られますが、鰯の群れに埋もれてしまう場合もあります。」
カメラマンも、目の前を泳ぐのをバッチリ捉えた。 |
下の方からは、どこにいるか見つけやすいのですが、上の方を泳ぐ時間が長いので、カジキまでの距離はあります。折角なので両方からじっくり見てみて下さい。
下から見たバショウカジキ。どうしても距離がある。 |
因みに館内では、カジキメンチを食べる事も出来ます(単品600円、セット1000円)。いわき市ではカジキを美味しく頂こうと、カジキメンチなどのご当地グルメを推進しているのです。
「ヘミングウェイのメカジキメンチ」(セット1000円、単品600円・税込み) |
優しい酸味のあるエスカベッシュソースがかかっていて、身はふわっふわ。白身なので油と相性が凄く良い。美味しいので、一度はカジキメンチを食してみる事をお勧めします。
ふわふわの食感で、これが美味しいのだ。 |
最後は出入り口付近に設置してあるスタンプを押します。絵柄はシーラカンス。ここアクアマリンふくしまはシーラカンスの研究をしていて、アクアマリンのキャラクターもこのシーラカンスをモチーフにした「権兵衛(ごんべえ)」(シーラカンスで有名なコモロ諸島での呼び名「ゴンベッサ」がその名の由来です)にしているほどです。
晴れていたので、太平洋をバックにして一枚。次が、ロケ最後の場所です。
晴れていたので、太平洋をバックにして一枚。次が、ロケ最後の場所です。
フードコート内から。表情が少し硬い。 |
お酒が好きな私にディレクターが忖度したのか、最後に選んだロケ地はいわき市の中心部、JRいわき駅から徒歩3分の「夜明け市場」。震災からの復興を願う店が集まった飲食店街で、11店舗が営業中です。
夜明け市場の壁には、お店の方の似顔絵が描いてあります。皆さん、良い笑顔です。どんな料理やお酒が出て来て、どんな話が出来るのか、想像しただけでも楽しくなってきます。
夜明け市場の壁には、お店の方の似顔絵が描いてあります。皆さん、良い笑顔です。どんな料理やお酒が出て来て、どんな話が出来るのか、想像しただけでも楽しくなってきます。
夕暮れ時、夜明け市場が始まる時間帯だ。 |
今回はこの写真の真ん中の方が営むお店、「いわき郷土料理 和歌」にお邪魔しました。
お店を営む高木さんは、ご自身でも柚子やかぼす等を育てています。
お店を営む高木さんは、ご自身でも柚子やかぼす等を育てています。
真ん中の方が、お店を営む高木さん(の似顔絵)。 |
その日のメニューは手に入る材料で変わるそうです。この日は市内のファーム白石が生産しているいわき長兵衛という里芋が手に入ったので、里芋の素揚げが用意されていました。皮も美味しいという事で、皮付きは塩で、皮無しは柚子味噌で頂きます。まず皮無しを…一噛み目はほくっとした食感ですが、二噛み目からは里芋らしいねっとり感が出て来ます。そこに柚子味噌の甘辛味と柚子の爽やかさが相まって、里芋の味わいに深みが出ます。そして皮付きは…皮の付近が美味しい。香りが強い。ちょっとジャガイモの皮に厚みを持たせた感じでしょうか。
季節の一品(550円・税込み)。 |
そして手羽大根。大根の美味しい時期に登場します。高木さんお勧めの一品でもあります。大根は…味が染み染み。手羽も鶏の旨味とつゆの美味しさが調和して、ああお酒が進みそう。
こちらも季節の一品「手羽大根」。 |
また新鮮な目光が入った時に出て来るのが、お寿司です。しかも握った後に目光は炙ります。五貫で750円から(時価による)。頂くと…とろんととけるような目光の舌触り。そこに炙った香ばしさが加わり、淡白と言われる目光の旨味・甘みが強く感じられます。しかも辛子を漬け込んだ醤油をかけてあるので、ぴりっと味が締まるのです。私個人的には、揚げたものや生そのものよりも、美味しく感じられました。目光の美味しさの新たな発見です。
目光の寿司(5貫750円~時価・税込み) |
更にお酒も、お店オリジナルのものがあります。くまずみ(こちらでは「よつずみ」、高木さんは「よっつずみ」と呼んでいるそうです)を砂糖に漬け込んだものを酎ハイに入れてレモンを載せた、「発酵酎ハイ」。これが、円やかな甘さをレモンの酸味がさっぱりさせて、くいっくいいける酎ハイです。高木さんはくまずみ以外の実でも砂糖で発酵させたものを用意しています。またお酒が飲めないに人は、ジュースとしても出しています。
海の幸だけでなく陸(おか)の幸も味わえ、いわきという土地の豊かさも感じられます。
海の幸だけでなく陸(おか)の幸も味わえ、いわきという土地の豊かさも感じられます。
「いわき郷土料理 和歌」の店内。 |
「いわき郷土料理 和歌」は、午後5時~11時(ラストオーダー)。日曜、第3月曜がお休みです。
今回手ぬぐい帖を持って回ってみて、観光スポット1か所だけじっくり楽しむのも勿論良いと思いますが、折角出かけるならお目当てのスポットの近くや経路の観光スポットも寄ってみたい、そのヒントや切っ掛けにスタンプラリーはなるなと思いました。しかもスタンプや手ぬぐいが手に入るのが期間“限定”というのも、魅力の一つだと思います。
スタンプラリーは来年3月21日まで、専用手ぬぐいは10か所で買う事が出来ます。詳しくは「浜街道手ぬぐいスタンプラリー」で検索してみてください。
今回手ぬぐい帖を持って回ってみて、観光スポット1か所だけじっくり楽しむのも勿論良いと思いますが、折角出かけるならお目当てのスポットの近くや経路の観光スポットも寄ってみたい、そのヒントや切っ掛けにスタンプラリーはなるなと思いました。しかもスタンプや手ぬぐいが手に入るのが期間“限定”というのも、魅力の一つだと思います。
スタンプラリーは来年3月21日まで、専用手ぬぐいは10か所で買う事が出来ます。詳しくは「浜街道手ぬぐいスタンプラリー」で検索してみてください。
美味しいお酒、美味しい地の物が楽しめる。 |
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