2020.11.11
with a camera in Asakawa Town 2
(11月12日のブログの続きです。)
朝9時頃には誰もいなかった駅前の銀杏の木の下ですが…
朝9時頃には誰もいなかった駅前の銀杏の木の下ですが…
磐城浅川駅前の銀杏。戻ってみると… |
2時間後の11時過ぎには、可愛い子ども2人が銀杏の落ち葉で遊んでいました。
落ち葉と戯れる可愛い子どもたちが…。 |
「楽しい!」
と言いながら、落ち葉を舞い上がらせて、歓声をあげています。お父さんに話を伺うと、近所にお住まいだと言う事で
と言いながら、落ち葉を舞い上がらせて、歓声をあげています。お父さんに話を伺うと、近所にお住まいだと言う事で
お姉ちゃんが落ち葉を投げると… |
「天気が好いので、外に出ようかとなって、ここにいます。」
青空に目に眩しい銀杏の落ち葉、立冬を過ぎた直後の小春日和…それだけで、十分外出する理由になります。
青空に目に眩しい銀杏の落ち葉、立冬を過ぎた直後の小春日和…それだけで、十分外出する理由になります。
妹も真似して投げてみる。 |
お姉ちゃんがカメラに向かって落ち葉を投げれば、妹さんも真似をします。勿論落ち葉は軽すぎて、前には殆ど飛びません。
お姉ちゃん、今度は銀杏の落ち葉を拾うと…
お姉ちゃん、今度は銀杏の落ち葉を拾うと…
今度はお姉ちゃん、落ち葉を拾い… |
集めた落ち葉が、何かに似ていると思い付きました。
「あ、あの形に似ている!」 |
「はい!」
黄色い花びらが集まった花に見立てた落ち葉を、お父さんにプレゼント。
黄色い花びらが集まった花に見立てた落ち葉を、お父さんにプレゼント。
お父さんに、落ち葉の「花」をプレゼント。 |
お父さんも嬉しそうです。
このあと、姉妹揃って私にも落ち葉の「花」をプレゼントしてくれました。嬉しい~!
こんな優しさとセンスを、これからも持ち続けて育っていって下さいね。
このあと、姉妹揃って私にも落ち葉の「花」をプレゼントしてくれました。嬉しい~!
こんな優しさとセンスを、これからも持ち続けて育っていって下さいね。
「有難う」。お父さんも笑みがこぼれる。 |
ほっこりしたところで、先程出会った高校球児の実家に向かおうとすると、もっと昔の高校球児(第一町人ですね)に再び声を掛けられます。
「こちらの家に、戒名を書いた打ち上げ花火が残っていたんですよ。撮影していきません?」
向かった知人宅に、その花火が残されているというのです。
「こちらの家に、戒名を書いた打ち上げ花火が残っていたんですよ。撮影していきません?」
向かった知人宅に、その花火が残されているというのです。
第一町人、再登場。その理由は… |
「右から、私の父・母・兄の花火です。」
そこにはそれぞれの8月16日に町の花火大会で打ち上げられた花火のレプリカが、3つも残されていました。
「町を通して頼むと、戒名の入った花火を作ってもらえるんです。そうすると観覧席を設けてもらえて、打ちあがる花火を見て、そのレプリカをこうして貰えるんです。」
そこにはそれぞれの8月16日に町の花火大会で打ち上げられた花火のレプリカが、3つも残されていました。
「町を通して頼むと、戒名の入った花火を作ってもらえるんです。そうすると観覧席を設けてもらえて、打ちあがる花火を見て、そのレプリカをこうして貰えるんです。」
お盆の供養で上げた花火(レプリカ)を持っている方を紹介してくれたのだ。一つ一つに戒名が入っている。 |
と仰るのは、花火を保存していた家のご主人です。因みにこちらのご主人は二男だそうですが、きょうだいが15人いたそう。
「兄が長男で、その上7人が全員姉だったんですよ。男は4人だったので、父には男兄弟は可愛がられました。」
長男(8番目のきょうだい、ですね)とは7つ違いで、子どもの頃はキャッチボールなどをしたそう。そのお兄さんも、学法石川高校の野球部員でした。
「兄が長男で、その上7人が全員姉だったんですよ。男は4人だったので、父には男兄弟は可愛がられました。」
長男(8番目のきょうだい、ですね)とは7つ違いで、子どもの頃はキャッチボールなどをしたそう。そのお兄さんも、学法石川高校の野球部員でした。
新盆や七回忌など、節目節目に供養の花火を上げてきた。 |
「だから学法石川で背番号10を貰った時には、家に帰る前にまずここの家のお兄さんに報告に行ったんですよ、ユニホームと背番号を持って。私も小さい頃からこちらのお兄さんに野球を教わったから。」
と話すのは、第一町人の元高校球児です。
「駅前には以前は色んな商店があって、こちらの家は元ラーメン店で、私の家も元は青果店だったんです。私の家が道路より低いもので、大雨が降ると浸水しちゃって…。そうするとこちらの家からバケツなどを持って来て、手伝いに来てくれるんですよ。」
と元高校球児が言うと、
「青果店が浸水したって言うと、うちの父親が『水を掬って来い』って男兄弟を送り出す訳ですよ。私達もバケツを持って、水を取り除きに行ったものです。」
と花火のレプリカを持つご主人も、思い出話に花を咲かせます。
「だから、うちらは家族のような付き合いなんです。」
それで戒名の入った花火のレプリカを持つご主人が、元高校球児の話を聞いて、わざわざ取材の為に出してきて下さった訳です。本当にご協力、深謝致します。
と話すのは、第一町人の元高校球児です。
「駅前には以前は色んな商店があって、こちらの家は元ラーメン店で、私の家も元は青果店だったんです。私の家が道路より低いもので、大雨が降ると浸水しちゃって…。そうするとこちらの家からバケツなどを持って来て、手伝いに来てくれるんですよ。」
と元高校球児が言うと、
「青果店が浸水したって言うと、うちの父親が『水を掬って来い』って男兄弟を送り出す訳ですよ。私達もバケツを持って、水を取り除きに行ったものです。」
と花火のレプリカを持つご主人も、思い出話に花を咲かせます。
「だから、うちらは家族のような付き合いなんです。」
それで戒名の入った花火のレプリカを持つご主人が、元高校球児の話を聞いて、わざわざ取材の為に出してきて下さった訳です。本当にご協力、深謝致します。
殆ど家族のような間柄。これが浅川町民の”絆”だ。 |
さて、今度はつい数か月前まで現役高校球児だった方の家、椎茸農家の御宅へ向かうと、ご両親が快く取材に応じて下さいました。
「ただ、椎茸はあるにはあるんですが、もう終わりの時期なので、そんなに多くはないんですよ。」
いえいえ構いません。こちらの御宅では6棟のハウスの中で椎茸を栽培しています。
「ただ、椎茸はあるにはあるんですが、もう終わりの時期なので、そんなに多くはないんですよ。」
いえいえ構いません。こちらの御宅では6棟のハウスの中で椎茸を栽培しています。
駅前で会った高校球児の自宅。椎茸のハウスに案内して頂いた。 |
中を見せて頂くと、温度を調節したハウス内に菌床がずらりと並びます。独特の淡い匂いがしますが、
「そうですか?もう慣れたのか、私には分からないですね。」
出荷のピークは過ぎたそうですが、
「そうですか?もう慣れたのか、私には分からないですね。」
出荷のピークは過ぎたそうですが、
ハウスの中にずらっと並ぶ菌床。このハウスが6棟ある。 |
「この辺りのは、夕方になったら収穫しようかと思っています。」
いまはお昼前。あと4~5時間で、椎茸は更に成長するのだそうです。
ハウス内はミストを出したり、夏場はエアコンを入れたりする事で、湿度と温度を調節し、椎茸の成長を促したり制御したりします。
いまはお昼前。あと4~5時間で、椎茸は更に成長するのだそうです。
ハウス内はミストを出したり、夏場はエアコンを入れたりする事で、湿度と温度を調節し、椎茸の成長を促したり制御したりします。
夕方までの数時間に、出荷できる大きさまで育つという。 |
「父が金属加工の工場を持っていたんですが、景気が悪くなってこのままじゃ駄目だと椎茸農家に転向して、ハウスなどの設備を整えたんです。ところがその矢先に突然亡くなって、それで私が急遽継ぐ事になったんです。」
椎茸農家になって17~8年だそうですが、色々ご苦労もあったようです。また秋が収穫=出荷時期ですが、残りの時期は菌床を新たにしてじっくり寝かせる期間(これが半年)、成長と出荷の時期が残りの半年、ほぼ一年忙しいのだそうです。
椎茸農家になって17~8年だそうですが、色々ご苦労もあったようです。また秋が収穫=出荷時期ですが、残りの時期は菌床を新たにしてじっくり寝かせる期間(これが半年)、成長と出荷の時期が残りの半年、ほぼ一年忙しいのだそうです。
お父様が亡くなり急遽継ぐ事になった分、苦労も多かった。 |
こちらで生産された椎茸は、町の直売所等をはじめ、町外のスーパー等にも出しています。その椎茸は、見てお分かりの通り、大きく肉厚です。
「毎日見ているから、特に食べたいとは思わないですよ。」
と笑うご主人ですが、それでも好きな食べ方は
「椎茸を焼いて、塩をぱらぱらっとかけると、美味しいですね。」
だそう。すると奥様が焼いてみて下さったのです。
「毎日見ているから、特に食べたいとは思わないですよ。」
と笑うご主人ですが、それでも好きな食べ方は
「椎茸を焼いて、塩をぱらぱらっとかけると、美味しいですね。」
だそう。すると奥様が焼いてみて下さったのです。
肉厚!!こんな立派な椎茸、久し振りに見た。 |
「もう一つは、マヨネーズに醤油を垂らしたものです。」
と奥様がもう一つのお勧めも一緒に出して下さいました。ご覧ください、笠の内側に、椎茸から出た汁が溜まっています。
「これが出たら、出来上がりのサインです。」
では早速、塩のみの方から…。むほっ!焼いて汁が出た分、茸自体の旨味もぎゅっと濃くなって、シンプルに塩だけなので、その旨味が引き立ちます。引き立つ旨味たっぷりの美味しい椎茸だからこその味わい方です。
続いてマヨ醤油の方も…。むふふふ♪醤油の香りとマヨネーズのコクが合わさって、椎茸を噛む度に出て来る美味しさと素晴らしいハーモニーを奏でます。
しかも肉厚の椎茸ならではの、歯応えと旨味の強さよ!これはお酒が進みますね、とご夫婦に伺うと、お二人とも笑顔で頷いていらっしゃいます。
と奥様がもう一つのお勧めも一緒に出して下さいました。ご覧ください、笠の内側に、椎茸から出た汁が溜まっています。
「これが出たら、出来上がりのサインです。」
では早速、塩のみの方から…。むほっ!焼いて汁が出た分、茸自体の旨味もぎゅっと濃くなって、シンプルに塩だけなので、その旨味が引き立ちます。引き立つ旨味たっぷりの美味しい椎茸だからこその味わい方です。
続いてマヨ醤油の方も…。むふふふ♪醤油の香りとマヨネーズのコクが合わさって、椎茸を噛む度に出て来る美味しさと素晴らしいハーモニーを奏でます。
しかも肉厚の椎茸ならではの、歯応えと旨味の強さよ!これはお酒が進みますね、とご夫婦に伺うと、お二人とも笑顔で頷いていらっしゃいます。
奥様が焼いて下さった。これで晩酌するという。 |
町の農産物直売所や町内外のスーパー(郡山市にも出しているそう)で手に入るそうです。パッケージに「県南サンマッシュ」とあったら、こちらの農家の椎茸です。育ち具合を手に取って確かめてみては如何でしょう?(11月10日のブログにつづく)
突然の訪問にも関わらず、有難う御座いました♪ |
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