2022.02.24
with a camera in Kitakata City 2-2
喜多方市の「ふれあい通り商店街」は、レトロな昭和映画看板で街並みが彩られています。そんな中、屋号が東映にそっくりなお店を発見。もしかして、レトロ横丁の取り組みに呼応して、こういう形にしたのでしょうか?お店に入ってみます。
こちらがお馴染み、東映のマーク。 |
何か似てる? |
そのお店は、ショーウインドーに『理由なき反抗』の看板を飾っています。あれ?外の象さんのキャラクターに見覚えがあるような…。
その屋号があるお店がこちら。ショーウインドーには… |
洋画の看板が…。 |
「いえいえ、昔からこの形です。」
と答えて下さったのは、こちらの店の息子さん。
「店主はあちらにおりますので…。」
その店主に挨拶をすると、
「以前にもいらっしゃいましたよ。」
「もしかして、外の象さんを撮影させてほしいとお願いした時ですか?」
と答えて下さったのは、こちらの店の息子さん。
「店主はあちらにおりますので…。」
その店主に挨拶をすると、
「以前にもいらっしゃいましたよ。」
「もしかして、外の象さんを撮影させてほしいとお願いした時ですか?」
屋号は昔から変わっていなかった。 |
私が以前お邪魔したことがあるという。 |
そうです、前回の「ぶらカメ」で喜多方市をお邪魔した時、ちらっと医薬品メーカーの据え置き型キャラクターを撮影したいと、立ち寄ったお店でした。
その時のブログがこちら(と言っても、こちらの薬局の中そのものは取材しておりませんが。宜しければどうぞ。)
「昔、せのや(瀬野屋か?)文次右衛門と名乗っていたところから、『瀬文』としてあの形だったんです。」
後で外の古い看板を見たら、こちらにも屋号が入っていました。失礼しました。
こちらの「冠木(かぶき)薬店」は享保元年(1716年)創業ですから300年余りの歴史がある薬局で、いまは化粧品も扱っています。
その時のブログがこちら(と言っても、こちらの薬局の中そのものは取材しておりませんが。宜しければどうぞ。)
「昔、せのや(瀬野屋か?)文次右衛門と名乗っていたところから、『瀬文』としてあの形だったんです。」
後で外の古い看板を見たら、こちらにも屋号が入っていました。失礼しました。
こちらの「冠木(かぶき)薬店」は享保元年(1716年)創業ですから300年余りの歴史がある薬局で、いまは化粧品も扱っています。
サトちゃん・サトコちゃん。しかも冬はちゃんと洋服を着せてあげている。 |
この古い看板にも屋号が…。失礼致しました。 |
さて冒頭に対応して頂いた店主の息子さんには、2歳のお子さんがいます。カメラに向かって一所懸命手で「2歳」を教えようとしてくれています。可愛いですねぇ。
その2歳の息子さんが店内でいじっていたのは、掛け時計。お父さん曰く、
「デジタルじゃなくて、アナログ時計に興味があるんです。しかも数字の5がなぜか好きで…。」
私達がお邪魔した時も、店の中にある掛け時計の1つを下ろして夢中になっています。
その2歳の息子さんが店内でいじっていたのは、掛け時計。お父さん曰く、
「デジタルじゃなくて、アナログ時計に興味があるんです。しかも数字の5がなぜか好きで…。」
私達がお邪魔した時も、店の中にある掛け時計の1つを下ろして夢中になっています。
店主のお孫さんは2歳。 |
一所懸命、指で「2歳」とやってくれている。 |
特に仕掛け時計がお気に入りで、一番下にあるボタンを押すと、一時間ごとに鳴る時報の音楽と仕掛けが動くものですから、飽きずに繰り返しています。
そして今度は、店内に掛けてある時計にも手を伸ばします。
ボタンの位置は分かっています。早速スイッチオン!
そして今度は、店内に掛けてある時計にも手を伸ばします。
ボタンの位置は分かっています。早速スイッチオン!
店内の掛け時計も動かしたいお孫さん。 |
ボタンを押した! |
すると、あらあら大変。文字盤が形を変え始め、数字の位置が動き始めました。
後ろの文字盤に異変が…。 |
数字の位置が変わっちゃう?! |
しかも、大好きな“数字の5”がどこかに行っちゃったぞ!大丈夫かな?真剣に見つめるお孫さん…。
この文字盤のままでは、何時だか分かりにくいぞ。 |
5はどこへ? |
おおおっ!?大好きな”5“が出て来ましたよ。最後は元の文字盤に戻りました、めでたしめでたし。
5が見えた! |
元に戻りましたとさ。良かったねぇ。 |
更に脚立から降りたお孫さんは、お父さんに何かをおねだり。
星の形をした置物です。
星の形をした置物です。
あれ…と指さすお孫さん。 |
星のオーナメントを見つめるお孫さん。 |
そうか、星もとがった先が“5つ”あるものね。5が好きだったら、星も大好きになるね。
そして店主から、或る話を聞きます。
「うちが持っていた金看板があるんですよ。それを町を盛り上げるために向かいの蔵で展示していたんですね。そうしたら火事になって…。」
そして店主から、或る話を聞きます。
「うちが持っていた金看板があるんですよ。それを町を盛り上げるために向かいの蔵で展示していたんですね。そうしたら火事になって…。」
星も”5”つ尖っているか! |
店主から火事の話が…。 |
火事は去年の事だそうです。
「あっという間に規制線が張られて、取りに行けなかったんです。蔵は火事に強いっていうんですが、隙間から火が入ってしまったようで…。」
もしかしたら展示していたので、出火当時は戸か窓を開けていたのかも知れません。
「あっという間に規制線が張られて、取りに行けなかったんです。蔵は火事に強いっていうんですが、隙間から火が入ってしまったようで…。」
もしかしたら展示していたので、出火当時は戸か窓を開けていたのかも知れません。
当時の火事の時の写真。 |
鎮火後。 |
「店に飾っておいたものは、幸いに残ったんですが…。」
店内にはその金看板が残っています。これはどう使ったのでしょう?店主が昔の写真を見せて下さいました。
「こうやって店先に吊るしたんです。」
店内にはその金看板が残っています。これはどう使ったのでしょう?店主が昔の写真を見せて下さいました。
「こうやって店先に吊るしたんです。」
こちらが昔の看板。 |
店主が昔の写真を見せてくださった。 |
なるほど、通りを歩く人の目につきやすいような看板だったんですね。
「しかもリバーシブルなんです。」
先程の店内の看板の裏がこちら。違う薬の名前が入っています。宣伝効果倍増です。
「しかもリバーシブルなんです。」
先程の店内の看板の裏がこちら。違う薬の名前が入っています。宣伝効果倍増です。
このように店先に看板を吊るしておいた。 |
看板の表裏に、別の商品名が入っている。 |
創業306年の老舗ならではのお話と、可愛いお孫さんの“趣味”を教えて頂き、有難う御座いました。ただチャンネルは“4”でお願いしま~す(つづく)。
つづきの「さすが歴史ある町 喜多方の、33代目宮司が語る“伝統の危機”」は、こちらをクリック。
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高い所は怖くないようだ… |
楽しいお話、有難う御座いました。 |
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